返戻になった件についてぼやいたら、思いもよらずに数字が伸びました。
これをきっかけとして、ぼんやりと感じていたことをまとめて記事にしました。
推測になる部分も多いのですが、かなり当たっていると思いますのでぜひ最後までご覧ください。
なぜ返戻されたのか
まず、大前提として
これだけは冒頭にお伝えしたいのですが、ポストにも書いている通り間違えた私がすべて悪いです。
役所の方や返戻になったことを批判する意図はございません。
今回返戻となった理由
該当のポストの件は電子申請をしています。
私は生まれたばかりの赤ちゃんに収入があるわけないという前提で収入の欄を「空白」にしました。
「空白」の場合は入力漏れ、省略の扱いとなります。
空白では、申請を受理する行政的には収入があるかないかわからない状況となります。
空白=0円ではありません。
0円なら空白にするのではなく、0円と入力する必要があるということです。
そのため、返戻になるのが当然と言えば当然なのです。
生まれたばかりの赤ちゃんで収入があるわけないからと「0円という意図で空白」にした私が間違っています。
行政側もそれを受けて返戻するのは当然ですが、申請対象者が赤ちゃんなら「空白は0円という意図」がわかって対応を変えることもできたでしょ?とは思ったのですが…
ここからが本題となります。
行政側で「空白は0円という意図」がわかっても修正できなかったのでは、と今は考えています。
行政側で修正できる項目は限られている
今までも誤った内容で電子申請することはありましたが、その際に行政側で修正してくれてそのまま受理されることもあれば、返戻されることもありました。
私の経験上、事務処理センターやコールセンターは仕事が属人的になっている部分が多く見受けられ、返戻するしないはオペレーターのスキルや属人的な差が大きいのかなと思っていました。
ですが、今までの返戻を思い返すと、行政側で修正できる項目とそうでない項目があるように感じます。
行政側で修正できる項目
今回で言うと行政側は年金事務所になるのですが、年金事務所側が発行したり管理している項目は修正してくれます。
例えば、事業所整理記号、事業所番号、被保険者番号などです。
これらは空白やダミー番号で出しても対応してくれます。もしくは間違えてても行政側で修正してくれます。
とはいえ、ここが空白だったり間違えたりしても返戻になることはありますが、そこは属人的な差なのかなと思います。
なお、修正された場合は「厚生労働省からのお知らせ」という修正箇所を書いたテキストが公文書として発行されます。
この公文書がシュールなので、ぺこぱっぽくツッコミを入れてすべったポストがこちらです。
このシリーズは個人的に好きだったのですが、すべったので打切りです。
行政側で修正できない項目
年金事務所が情報を持っておらず、申請を受けて把握することができる部分です。
それがまさしく今回の収入なのです。
年金事務所が申請対象者の収入を知っているわけもなく、申請を受けて審査します。
それが空白なら審査できません。赤ちゃんであっても収入があるかもしれないので審査できないのです。
今回は被扶養者異動届だったのですが、以前に資格取得届を提出する際に、月給25万円の方の申請を、通貨25万、現物25万の合計50万で誤って申請したことがあります。
この時、担当した方から報酬月額50万であってますか?と確認のお電話を頂き、間違いに気づきました。その際
「金額についての誤りなので返戻します。再申請をお願いします。」
といわれたのを覚えています。
確かに誤っていることがわかったからといって、収入を行政側で修正するのはいいことではないですね。
今回も同様に、赤ちゃんだから収入は0円だろうと勝手に0円と申請内容を登録することはできなかったのだと推測します。
なお、あってますか?と確認してくれた方にはとても感謝しています。
通貨25万、現物25万の合計50万の申請は確かに違和感はありますが、誤っているわけではありません。確認せずにそのまま50万で受理されてもおかしくなく、受理されていれば訂正の手続き(電子申請できずに紙での申請のみのめんどくさい手続き)が必要になりました。
この電話で確認したりしてくれるのは完全に属人性によるとは思いますが、上記のような場合に確認のご連絡をいただくような丁寧な対応をしていただくことも多く、本当に感謝しています。
修正できるのかどうか不明な項目
これは個人情報になります。
氏名、漢字(旧字)、生年月日、性別などです。
マイナンバーで確認できるんでしょうけど、申請項目と相違があった場合に対応が分かれる印象です。
ここについては記憶が曖昧部分があるので詳細は記載しないのですが、返戻されたことも修正してもらえたこともあるように感じます。
先に書いた年金事務所側で把握している情報ではあって、申請されて把握する情報ではありません。
できるともできないとも考えられますが、ルール的な線引きはどうなっているのかは推測しにくい部分となります。
他の役所はどうか?
社労士で言うと年金事務所以外は労働基準監督署、ハローワークへの電子申請がメインとなります。
特にハローワークへは離職票や雇用継続給付など収入に関する申告が多いので、上記のような状況になるかというと、そうではありません。
ハローワークは電話で確認してくれて、
口頭で伝えた内容でガンガン修正してくれます。
ありがとう、ハローワーク!!
あなたたちからは社労士への信頼をとても感じます!
複雑すぎる制度がゆえ事業主や被保険者への説明も大変だと思うので、制度やルールを理解している社労士への連絡は楽だと思ってくれているのをとても感じます。
労働基準監督署、ハローワークの場合、ここは修正できないんだろうなーという部分を感じたことはありません。
そのため、返戻されると確認の連絡して修正してくれよと思ってしまいます。
※間違えた私が悪いんですけどね。
返戻をなくすために本当に必要なもの
ここまでご覧になられて
いや、お前どんなけ返戻されてんねん!
というツッコミは心の中にとどめてください。
誤った申請をすることは誰にでもあるはずです!!
とはいえ、 間違えた私がすべて悪いです。
その前提ですが、1点だけ他責をさせてください。
e-Govというとっても残念なシステム
空白なら審査できなくて返戻になるんですよね?
じゃあ、空白なら申請できない仕様にしとけや!
とは正直思いました。
他責になるのはわかってますが、e-Govは本当に残念なシステムなのです。
そもそもなんですが、
エラーになるから申請できないのではなく、申請してからエラーになって返戻されます。
エラーの理由は
半角であったり、全角であったり、使用できない文字を使用している
などクソみたいな理由なのです。
それ申請前にわかるやろ!と。
申請前に修正を促せよ!と。
申請できたと思ったら、エラーで返戻になって理由を見ると
使用できない文字が含まれてます
とかいわれて、どの文字が使用できない文字かを指定されてないとか本当にイラっとします。
今回の件も、
収入欄が空白でも申請できてシステムエラーでは返戻にはならないけど、
申請しても空白なら審査できずに返戻になるのであれば、
空白では申請できない仕様にしといとくれや!
という他責が、ここまで約3000字も書いてきて言いたかった結論となります。
間違えた私がすべて悪いです。
でも、空白でも申請できる e-Govはもっと悪いです。
まとめ
久しぶりに書いた長文記事となります。
せっかく数字跳ねたので擦りにいこうとしたのですが、時間が空いてしまい、記事の見出しやボケ、落ちがちょっと弱いので公開するかどうか迷ったのですが、せっかくなので公開します。
当ブログは受験生や開業予定の方、同業者の方によく見ていただいているようなので少しでも役に立てば幸いです。
申請ミスってばかりということを知られたくないので、お客様は見ないでいただきたい記事となります。
それでは。